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皆さんこんにちは!
龍輝物流、更新担当の中西です。
目次
前回は、デバンニング(コンテナ荷下ろし作業)の歴史をたどってきました。今回は、その作業現場で長年守られている**“プロの鉄則”**について、実務の視点からご紹介します。
デバンニングは、単なる「荷物を下ろす作業」ではありません。そこには、安全性・効率性・品質管理のすべてが求められる、熟練の技と判断力が必要です。
コンテナの中には、大型商品・不安定な積み方・高所に積まれた荷物など、予測できない危険が潜んでいます。
コンテナドア開封時は必ず2人以上で立ち会い
ドアを開けた瞬間に**荷物が崩れてくる「バースト事故」**への備え
作業前にヘルメット・手袋・安全靴の装備確認
換気が悪い場合はコンテナ内のガス抜き・送風も重要
「とにかく急げ」よりも、「とにかくケガをしない」がデバンニングの鉄則です。
コンテナ内の貨物は、縦積み・横積み・パレット積み・バラ積みなど、さまざまな積載パターンがあります。
荷崩れリスクの高い積載方法は上下・左右から慎重に荷を下ろす
商品に応じて、ハンドリフト・台車・フォークリフトを使い分け
壊れやすい荷物(ガラス・陶器・液体類)は事前に識別・対応
“積まれている通り”に“戻せばいい”わけではなく、積み方に合ったデバンニング手順の組立てが命です。
デバンニング作業では、コンテナ内の積荷がすべて揃っているか、破損・汚損がないかを検品するのも重要な業務です。
チェックリストやインボイス(貨物明細)との照合を実施
箱の破損・漏れ・異臭などは写真記録+即報告
シリアル番号やバーコードの読み取りによるデジタル検品の活用も増加中
ここでミスをすると、倉庫内の在庫数にズレが生じ、最終的には顧客クレームに直結します。
「ただ下ろす」ではなく、「正しく数えて・正しく扱う」ことが鉄則です。
どんなに力持ちでも、順番を間違えれば時間と体力のムダが発生します。
先に奥から下ろす→手前の荷物で退路をふさがれる
荷下ろしした後の保管場所・積替えトラックの待機場所をあらかじめ確保
作業チーム内で担当分担・声かけ・連携プレーを確認してから作業開始
「早く終わらせる」ではなく、「止まらずにスムーズに進める」ことが、本当に効率的な現場の証です。
荷物を全て下ろしたら、コンテナ内外の清掃や資材整理までがデバンニング作業の一環です。
落下物・空箱・破損品の回収と廃棄分類
使用した台車・リフトの所定位置への返却
日報や作業記録の記入・提出
これらを**“誰に言われなくてもやる”姿勢こそ、プロの現場力**です。
デバンニングは、物流のスタート地点であり、そこでのミスや遅れが後続のすべての工程に影響を与えます。
だからこそ、そこに関わる作業員には、「安全・正確・段取り・記録・整理」すべてをこなすプロ意識が求められるのです。
現代の物流を支える縁の下の力持ち、それがデバンニング職人の姿です。
次回もお楽しみに!
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